ポスティング-GISエリアマーケティング
今回は、ある事例に基づいたエリアマーケティングGIS(地理情報システム)を活用したポスティングプランの組み立て方をご紹介していきます。GISを活用すると、地理情報に基づいた特定の地域の人口統計データを分析することができます。エリア×ターゲットに対してどんなポスティングプランを組み立てる事で効果的に反響を獲得できるのかを見ていきましょう。
✓このような方へ向けて解説しております
・ポスティングマーケティングに興味がある方
・戦略的に広告運用をされたい方
・広告の運用・検証・改善まで知りたい方
✅本記事の内容<目次>
- ・地域別の人口統計データ
- ・性別/年齢層
- ・世帯構成
- ・年収別
- ・建て方/事業所数
- ・依頼主の基本情報
- ・ターゲットペルソナ
- ・目標とする指標(KPI)
- ・エリアマーケティングポイント①
- ・エリアマーケティングポイント②
- ・反響率を上げるGIS活用ポスティングプラン
- ・反響結果
- ・ポスティングと商材の親和性
- ・成果の追求と今後のポスティング戦略
この記事を紹介している株式会社アトはポスティング広告を専門に運営しています。創業から20年間、お客様の課題を自社特有のノウハウと国内最大のポスティングインフラによって解決してきました。年間の配布実績は10億部を超え、お取引をさせて頂いた会社は2万社以上。業界最大の実績と経験をもとに解説していきます。
✅1. GIS(地理情報システム)とは?
GISの正式名称は「地理情報システム」(Geographic Information System)です。この用語は、地理空間データを収集、管理、分析、表示するためのシステムを指します。次にポスティングでは具体的にどの様な要素を活用しながら、ポスティングプランを組み立てるのか見ていきます。
□地域別の人口統計データ:
地域の人口統計情報を収集・分析する国勢調査と、GISを組み合わせることで、地理空間データを活用して人口統計を地域別に可視化し、より深い洞察を得ることができます。
□性別/年齢層:
特定のエリアに在住の年齢層を可視化して分析する事ができます。自社の商材やサービスの情報を届けたいターゲットペルソナが決まっていれば、絞り込みをして効率良くポスティングを実施する事が可能です。例えば、高年層に情報を届けたい場合にどこに配れば良いのか?効率よく分析する事ができます。
□世帯構成:
単身世帯・家族世帯・夫婦世帯など世帯構成別に地図上で分析する事が可能です。単身世帯向けの「ネット通信回線の販売」や、家族や子供をターゲットとした「学習塾」・「食品宅配」などの商材やサービスの情報を届けたい場合などに利用されます。
□年収別:
年収別にエリアを分析する事が可能です。商材やサービスの単価に応じて(特に単価の高い商材など)、世帯年収別に情報を届けたい場合に利用されます。
□建て方/事業所数:
一戸建て・共同住宅などの建て方で分けたセグメントや、事業所に絞ってエリアを可視化・分析することができます。個人宅向けには「リフォーム」・「セキュリティ」などの商材、事業所向けには「B to B向け商材」など、ポスティングを通じて届けることができます。
✅ 2. ポスティング戦略事例
ポスティングを利用される業種やエリア、ターゲットとするペルソナによって活用すべき戦略が異なります。今回は人口密度が高い首都圏エリアで、近隣に住む若年層を狙ったスポーツクラブでのポスティング事例と合わせてGISエリアマーケティングの活用方法をご紹介していきます。
□依頼主の基本情報
・業態:スポーツクラブ
・エリア:新宿
・店舗規模:駅チカ小規模型
・最寄り駅から徒歩10分(駐車場無し)
・メイン顧客:近隣在住のお客様
□ターゲットペルソナ
・年齢:30代
・性別:メイン/女性
・世帯:単身
・都内勤務
・店舗から徒歩10分圏内
・悩み:体型維持や運動不足の解消
□目標とする指標(KPI)
・お問合せ(見学・体験・入会)の獲得
【エリアマーケティング戦略ポイント①-分析】
徒歩10分圏内にターゲットに届けることを想定して店舗から1㎞の範囲にお住いの方を対象とします。そしてペルソナターゲット情報を元に、「性別」・「年齢」・「単身世帯」を分析したGISエリアマーケティングを実施していきます。
【エリアマーケティング戦略ポイント②-既存顧客の情報】
効果が出やすい手法として、既に顧客の会員情報をお持ちの場合には、その情報を元にエリア分析をさせて頂いております。どのエリアから来店に繋がっているのかを市区町村単位で分析することで、ペルソナの更なる絞り込みや、新たな層の拡大までプランを組み立てる事が可能になります。
下記はGISエリアマーケティングシステムを活用し、ターゲットペルソナをエリアで可視化したイメージになります。
また、コンビニのように乱立している状況ではなく、主要駅に店舗がある場合、この方法を利用することで近隣のどこに配布していくのか分析・戦略を立てる事ができ、より高い反響率を実現できます。実際に顧客情報を分析してポスティングを実施していくアプローチから始めた方が成果を出しやすい傾向にあります。単純に店舗から近いところに配布するケースと比較し、契約ベースでのCPAを約1/3まで改善した事例もあります。
□反響率を上げるGIS活用ポスティングプラン
・配布エリア①:自店舗商圏~半径1km以内
・配布エリア②:ポスティング戦略
・配布枚数:30,000部
・配布回数:1回
・配布期間:1週間程度
・配布方法:軒並み配布
・チラシ訴求内容:見学・体験・入会特典(期間-継続条件付き)
✅ 3.反響結果
□反響結果:
・配布枚数:30,000部
・反響数:38件(集計期間-配布から1ヶ月)
・CPA獲得単価:@5,200円
□成果の追求と今後のポスティング戦略
実際に来店してもらった人たちをよく知る事がとても重要になります。例えば今回配布してペルソナと違った人が会員になったケースもよくあり、その場合にはチラシで訴求する内容や、ペルソナの再構築、情報・販促内容も検討しなおす必要がある為です。
✅ここまでのまとめ
□ポスティング活用のメリット
いかがでしたでしょうか。今回はポスティングGISエリアマーケティング事例を紹介致しました。GISを活用する事で、エリアの分析をする事を可能にします。そこからポスティング広告を実施することでターゲット層へのピンポイントなアプローチが可能です。また、配布エリアやタイミングを適切に選ぶことで、自分の商品やサービスに関心のある人々に直接訴求することができます。さらに、特定の地域やコミュニティにフォーカスしたチラシやサンプルを投函することによって、顧客の関心と信頼を獲得しやすくなります。
□ポスティングPDCAを運用
ポスティングプランを立案する際に、ペルソナやエリアターゲットと、過去の配布結果と組み合わせてプランを組み立てていきます。そこから継続的に反響率を高めていくには検証する事が必要不可欠です。「戦略性」を持ったポスティングプランを立案する為のGISエリアマーケティング×過去の配布実績と、実際に反響があったエリア・ペルソナ・カスタマージャーニーを組み立てる事も重要です。
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