ポスティングとは何?メリットや広告物の種類・課題の解決方法を徹底解説
ポスティングとは、各家庭やオフィスのポストに広告を投函する宣伝手法です。特定のエリアに直接届けられるため、高い到達率を誇る広告として長年活用されています。
近年では、GPSを活用したリアルタイム管理により配布の精度が向上し、さらにデータ分析を活用したエリア選定によって、より効果的な配布が可能になっています。
昔ながらの手法に見えますが、技術の進化により効果を高められるのがポスティングの強みです。本記事では、ポスティングのメリットや種類、課題の解決策について、具体的な事例を交えながら詳しく解説していきます。
本記事の内容 <目次>
ポスティングとは何?
ポスティングとは、1枚ものの紙広告や冊子などを、各御家庭やオフィスのポストに投函するサービスとなります。お客様ご自身で配布されるケースもございますが、ある程度のロットになりますと業者に配布を委託したほうが安価となる可能性が高いです。
よく比較されますが、新聞折込広告に対してはより高いカバー率で投函が可能なので、ターゲットへの到達率も高く、また、広告物を必ず手にしますので、より高い効果が実現できる広告媒体となっております。
ポスティングで使われる広告物の種類
効果的なマーケティング手法であるポスティングでは、様々な広告物の配布が可能となっております。B5サイズやA4サイズのチラシが最も多い部類ではありますが、インパクトを追及するお客様は小さめのハガキサイズやお札のようなチケットサイズのチラシの配布を実施される場合もございます。
中には、家の形や車の形で型抜きしたチラシを配布されるようなケースもあります。また、紙質につきましても特に制限はないので、一般的なコート紙や上質紙から、特殊な加工を施した用紙まで対応可能です。
ポストを破損しないよう、注意深く丁寧に配布する必要がありますが、過去には数百グラムもあるような大型の冊子の配布をご依頼頂いたこともございます。ポストに投函できるものであればポスティングは可能なので、より保存性の高い広告物として、マグネットを加工したものを配布するケースもございます。
皆さまのご自宅の冷蔵庫にもマグネット広告が貼られているかもしれません。その他にも、より広告物の広告効果を高める為に、ポケットティッシュやあぶらとり紙とチラシを封筒に封入したものを配布したりすることも可能でありますし、「●●●へお住まいの皆さまへ」といった形で地域名称や物件名を記載することで、特別感をもたせたり、封筒にチラシを封入することで、チラシの視認率を高めるなど、皆さまが想像されているよりも非常に自由度の高い広告媒体となっております。
ポスティングの目的
ポスティングの目的は特定の地域において、お客様が提供されている商品やサービスの認知度を高め、購買や契約に結び付けるということが挙げられます。ポスティング業者が受託するチラシの種別としてはこのような内容が最も多い部類となります。
一方で、単に情報を届けるという目的を達成する手段としての利用価値も高く、例えば、“行政が発行するような広報誌”であったり、議員の方が活動レポートとして作成された広告物を配布するようなケースもございます。
ポスティングのメリットとは?
ポスティングのメリットとは、保存性の高い様々な配布物を、様々な配布条件の中から最も目的にあった配布方法を選定し、高いカバー率でターゲットに直接届けることで、より効果的な広告活動を実現できるという点となります。
①保存性が高い
WEB広告やTVCM、バスやタクシー・電車などの交通広告と比較した場合、ポスティング広告は確実に手元に物質として残りますので、保存性の高い広告媒体と言えるかと思います。
保存性を高めることで、広告として効果の期待できる期間を長期化することも可能であり、そのような場合、期待以上のCPAを実現できる可能性も高くなります。
水道修理や不用品の回収など、緊急性の高い内容のサービスでは特にこの保存性の高さが有効となり、冷蔵庫などに貼っておけるようなマグネット広告を配布することで、高い保存性を実現することが可能となります。
②ターゲット層に直接アプローチできる
一般的な配布業者では、例えば店舗への誘導を促すような広告の場合、店舗を中心として単純な同心円状で配布エリアを提案されるケースが多いかと思います。しかし、お客さまがオーディエンスデータとしての顧客データ(住所データ)を所有しているような場合、当社では、事前にNDAを締結して頂いた上で(Pマークも取得しているのでご安心下さい)、独自の分析手法を用いて配布エリアを選定することが可能です。
ただ闇雲にポスティングするのではなく、科学的な根拠に基づきエリアを選定し、手元に残る広告物を配布することで、ターゲット層に直接アプローチする事が可能となり、他の媒体と比較した場合により効果の高い集客を実現することが可能となります。
③配布先を選んで効率的にアプローチできる
特定の地域に特化した広告媒体としてのポスティングという手法は、それ自体特殊であり且つ効果的な広告手法ではあるのですが、更に、配布先を選定できるというメリットがございます。
具体的には、お庭の手入れを提供するようなチラシの場合には集合住宅に配布する意味はほとんどありませんが、このような場合には一戸建住宅のみに限定して配布することが可能ですし、オフィスの内装を手掛けるようなサービスの広告を配布する場合は、住居を除いたオフィスのみに投函するといったことも可能です。
また、富裕層の方をターゲットにするようなサービスのチラシの場合には、一部の地域に限られますが、当社が独自にリスト化した高級マンションに対して、当社で制作致しました富裕層が好みそうな記事で構成された冊子と、お客様のチラシをDM形式でお届けするといったサービスもございます。
このようにポスティングは、獲得したい層に合わせて、配布先を選定することが可能なサービスとなります。
ポスティングには課題も
ポスティングは、やり方によっては規制や条例に抵触する可能性があったり、配布先の選定が難しいが故に消費者の手に届かなかったりといった可能性もあり、一歩踏み出せずにいらっしゃるお客様も多数存在するものと思われます。これらを一つ一つ払拭していきながら、有効な販促ツールとしてお役に立ちたいと考えております。
①広告物を無視されることがある
ポストに詰め込まれた広告を見た場合、1枚1枚確認せずに捨ててしまったという経験をお持ちの方も多いかと思います。当社では、一瞬視界に入っただけでどのような内容の広告物なのか判断できるようなデザインを心掛けたり、或いは、ポストに広告等がある程度詰まっているような場合には投函しない等の独自のルールを定めて運用することで、広告物を無視して捨てられてしまうようなケースが極力起こらないよう注意しております。
②配布先の選定が難しい
どこに何を配布するのかということがポスティングの効果に大きく影響を与えますが、町目単位で配布エリアが指定可能なポスティングにおいて、どこに配布すればよいのかという明確なプランをお持ちのお客様は一般的に少ないと思います。
そのような場合には、全国ナンバーワンの実績を誇る当社の経験則に則って最適な配布エリアをご提案させて頂きます。また、お客様が顧客データを所有されるような場合にはより精度の高い配布エリアをご提案させて頂き効果に結び付けます。
何度か配布を繰り返していくことで更に配布エリアを最適化することも可能ですので、お客様と二人三脚で、より高い効果を追及させて頂きます。
③規制や条例に違反する可能性がある
お客様側での認識が甘かったり、或いは、ポスティング会社の配布現場におきまして、明確なルールや基準を定めていないと、場合によっては、規制や条例に違反する可能性があります。
いくつかの実例をご紹介いたします。
例えば、美容系の広告などで実現しないであろう効果を掲載した場合には、誇大広告となり、お客様側が薬機法に抵触する可能性がございます。
また、選挙に関連した広告物を配布する場合、配布期間を遵守しないと公職選挙法に抵触する可能性があり、このような場合にはポスティング会社含め、罰則の対象となり得ます。
配布会社の意識の問題でもございますが、配布する人間が戸建の敷地内(道路に面していない部分)にまで侵入して投函を行った場合、不法侵入の対象となるような可能性もございます。
これらはお客様側、配布会社側とも、定められたルールに従って広告物を制作、配布することにより避けられる事象となります。
ポスティングの効果を測定する方法
ポスティングの効果を測定する方法としては大きく3つの手法がございます。最も古典的な手法と致しましては、クーポン付きのチラシを配布し、実店舗で回収することで使用率を集計する方法です。やや人力に頼る部分もあるので手間はかかりますが、大がかりな準備が不要なので、今でも広く使用されている手法です。
>2つ目の手法と致しましては、クーポンはチラシにはないが、店舗に誘導させたいというパターンです。この場合、厳密な計測は不可能ではあるのですが、例えばチラシを配布した期間におきまして、昨対比での売上の増減であったり来店客数の増減を比較することである程度の効果測定は可能です。ポスティング以外の広告媒体を使用している場合もあるかと思いますので、そのような場合、ノイズを完全にカットすることは不可能ですが、事前にNDAを交わした上でお客様からあらゆる情報を頂き、効果分析させて頂くケースもございます。
3つ目と致しましては、チラシを実店舗で使用して頂くのではなく、WEBに誘導する目的で使用するパターンです。この場合、お客様のWEB広告運用担当者様の協力が必須にはなりますが、チラシにQRコードを記載してWEBサイトに誘導するという流れになり、URLパラメータを付与することで、チラシからの誘導やCVを計測するという手法になります。以上、おおまかに3つの手法をお伝えさせて頂きましたが、お客様の意図に合わせた最適な形でご提案させて頂きます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?偏にポスティングと申しましても、チラシの形状から配布対象の選別、適切な配布エリアの選定といった具合に、あらゆる要素が組み合わさり適正化された状態で初めて大きな効果を生みだすことが可能となり、また、然るべき方法で効果測定を行いませんと、実際の広告効果を計測することが出来ず、意味のない施策になってしまいます。また、ちょっとした誤認により法令に抵触してしまうようなケースもございますので、配布実施に至るまでのプランニングに始まり、精度の高い配布、そして精緻な効果測定に対応できるような配布業者に委託することをお勧め致します。